新年のご挨拶*ゴヤ賞2021のガラはマラガとバレンシアで開催 ③ ― 2021年01月01日 18:21
今年のゴヤ賞は2都市で開催、ベルランガ生誕100周年の<ベルランガ年>
★コロナに振り回された2020年、映画の観方も激変しました。それでも人生は続くわけで細々でも関わっていきたいと思っています。例年ならゴヤ賞ノミネートも終わり候補作品の紹介で出発しておりましたが、2021年は目下のところノミネーション発表もありません。今年に限りオンライン上映作品も対象になるそうです。どのように振り分けるのか分かりませんが、人の移動を抑える作戦なのか、ガラ会場もメインのマラガ市、サブのバレンシア市と2ヵ所に分散、セレモニーはレッド・カーペットを制限した異例の年になりそうです。
(バレンシア副市長サンドラ・ゴメスとスペイン映画アカデミー会長マリアノ・バロッソ)
★昨年12月28日、スペイン映画アカデミー会長マリアノ・バロッソとバレンシア副市長サンドラ・ゴメス同席にて、以下のことが発表になりました。開催日は以前発表になっていた2月27日(土)から1週間遅れの3月6日に変更になりました。総合司会者はマラガ会場(テアトロ・ソーホー・デ・マラガ)ではマラガ名誉市民でもあるアントニオ・バンデラスとバルセロナ出身のTVアカデミー会長マリア・カサドのご両人と変わらず、少なくともバレンシアとマドリードの2ヵ所に接続して式典を催すようです。
(アントニオ・バンデラスとマリア・カサド)
★映画アカデミーとバレンシア自治政府及び県議会とのコラボは、今年がスペインで最も愛された映画監督と言われるルイス・ガルシア・ベルランガ生誕100周年という <ベルランガ年> によるものです。コロナ禍以前から今年盛大なフィエスタが予定されておりました。トゥリア河口に位置するバレンシア市は、芸術学問の文化都市として知られています。輝かしい功績を残したバレンシアっ子のなかでも、ベルランガは飛びぬけた人気があり郷土の誇りなのです。というわけで映画アカデミーとバレンシア自治政府が2021年と2022年のゴヤ賞をコラボすることになった。ゴメス副市長とバロッソ会長の最初の正式会議がもたれメディアに大枠がアナウンスされた。
(ルイス・ガルシア・ベルランガ)
★バロッソとチームは、イベントを催す会場パラウ・デ・レ・アルテスの設備確認を済ませた由、アカデミーの制作チームとバンデラス側の監督アシスタントが、レイアウトの準備のためオーディトリアムの下見に訪れたことも明らかになった。バロッソ会長はレッド・カーペットは制限されるも、「驚き」を保証した。ゴメス副市長もゴヤ賞2021のガラが「ベルランガ年のスタートの合図になる」と明言、さてどんな授賞式になるのか、寝て待つことにいたします。
★ノミネーション候補作品は発表になっていますが、何しろ数が多すぎます。最終候補の発表も間もなくでしょうから、こちらも待つことにします。当ブログで紹介した作品、特にイベロアメリカ映画賞には、コロンビア代表作品「El olvido que seremos」(フェルナンド・トゥルエバ)、マイテ・アルベルディ『老人スパイ』(チリ)、ハイロ・ブスタマンテ『ラ・ヨローナ伝説』(グアテマラ)、その他、ピラール・パルメロ「Las niñas」、アントニオ・メンデス・エスパルサ『家庭裁判所 第3法廷』、エステバン・クレスポ「Black Beach」、パウラ・コンス「La isla de las mentiras」などが目に付きました。
*ゴヤ賞2021の総合司会者の記事は、コチラ⇒2020年07月03日
*ベルランガ年の記事は、コチラ⇒2020年06月21日
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