第23回マラガ映画祭の全容が発表されました*マラガ映画祭2020 ⑪2020年08月13日 14:59

       赤絨毯なし、上映作品削減、安全第一をモットーにようやく開催!

 

              

      (全容を発表する映画祭ディレクター、フアン・アントニオ・ビガル)

 

★新型コロナウイルス感染者拡大で延期されていた、第23回マラガ映画祭2020の全容が発表になりました。本映画祭は3月開催を目前にして延期がアナウンスされ、延期か中止か宙ぶらりんのまま二転三転して、821日~30に決定していた。この度87日、映画祭ディレクター、フアン・アントニオ・ビガルによって、正式に全容のプレゼンテーションの運びとなりました。セクション・オフィシアルのコンペティションの上映作品20作が16作に削減されたいうことですから、80%は変更されなかったわけです。既にアップしているイシアル・ボリャインの新作コメディLa boda de Rosaがオープニング作品に決定したようです。

La boda de Rosa」の作品紹介は、コチラ202003月21日

 

(イシアル・ボリャイン)

        

                    (主演のカンデラ・ペーニャを配したポスター)

 

★当然のことながら、赤絨毯なし、これ以上できないというコロナ対策をして臨むということで、スターとの自撮りもできない異例の映画祭になります。唯一の朗報はチケット代が50%引きになることかもしれない。7日(金)1700からセルバンテス劇場、エチェガライ映画館窓口で発売、勿論ウエブでも購入できます。「劇場に来て映画をもう一度観てもらいたい」という明確なメッセージのもとで開催すると、フアン・アントニオ・ビガル氏。

 

★未発表だった特別賞の一つ「金の映画」には、今は亡きピラール・ミロ(マドリード194097)のEl perro del hortelano1995『愛は奪った』)が選ばれた。ロペ・デ・ベガの古典を監督が脚色、エンマ・スアレス、カルメロ・ゴメス主演の本作は、ゴヤ賞1996の監督賞・脚色賞・主演女優賞など7部門を獲得している。

 

          

       (主演のエンマ・スアレスとカルメロ・ゴメスを配したポスター)

 

★マスク着用は義務、マラガのアーティスト、ハビエル・カジェハがデザインした映画祭オリジナルのマスクが815日からオンライン発売もアナウンスされた。多分ビガル氏がしているマスクでしょうか(写真参照)。アンダルシアの夏の暑さは耐えがたいから、どれだけ守られるか。

 

★マラガ映画祭の後に続く、サンセバスチャン映画祭、バジャドリード映画祭、ほかセビージャ、ウエルバなどの各ディレクターたちは、目を皿にして成り行きを見守ることになるでしょう。マラガの責任は実に重い、失敗は許されないでしょう。ともあれ中止ではなく開催に漕ぎつけた関係者一同の努力を感謝したい。