ダビ・トゥルエバの新作「A este lado del mundo」*マラガ映画祭2020 ⑦ ― 2020年04月07日 17:31
ダビ・トゥルエバの新作「A este lado del mundo」

★スペインから届くニュースは、サンチェス政府の甘い判断による始動の遅れ、続くその対応の悪さによって起こるべくして起こった医療崩壊、命の選別が始まった怒りと諦め、巷は嘆きと涙で溢れ、もはや以前の社会には戻れないかのようです。日本も今の状態が続くなら「明日は我が身」かもしれません。そもそも当ブログは政治経済にはタッチしない立場でしたが、映画を含む文化もこれらと絡みあっていることを身に染みて感じております。カンヌ映画祭以下、各国が開催する2020年の主要映画祭もオールあやしくなってきました。2月下旬から3月上旬にかけてのヨーロッパ諸国の映画賞は何とか開催できたようですが、果たして正しい判断だったのかが問われかねません。小規模の映画祭はプラットフォームをストリーミングに切り替えるなど苦肉の策で切り抜けているところもありますが、それも限界にきているのではないでしょうか。

(ダビ・トゥルエバ監督)
★いつ日の目を見ることができるか分からない作品紹介でも、いつかは夜が明けることを信じてアップしていくことにしています。ダビ・トゥルエバの新作「A este lado del mundo」は長編10作目にあたり、マラガ映画祭のセクション・オフィシアルに出品されました。エンジニアリング会社を解雇されたアルベルトが異文化の世界をめぐるロードムービー。ダビ・トゥルエバは2013年の『「ぼくの戦争」を探して』、2018年の「Casi 40」以来の当ブログ登場です。主役アルベルト役のビト・サンスはマテオ・ヒルの『熱力学の法則』や、監督の甥にあたるホナス・トゥルエバの『8月のエバ』などに出演、トゥルエバ一家の常連の一人です。
*『「ぼくの戦争」を探して』の作品&監督フィルモグラフィは、コチラ⇒2014年11月21日
*「Casi 40」の作品紹介は、コチラ⇒2018年04月04日
*『熱力学の法則』の作品紹介は、コチラ⇒2018年04月02日
*『8月のエバ』の作品紹介は、コチラ⇒2019年06月03日

(義姉クリスティナ・ウエテと監督『「ぼくの戦争」を探して』でゴヤ賞2014作品賞を受賞)
「A este lado del mundo」(On the Side of the World)2020
製作:Buenavida Producciones / Perdidos G.C.
監督・脚本:ダビ・トゥルエバ
音楽:ハビエル・リモン
撮影:フリオ・セサル・トルトゥエロ
編集:マルタ・ベラスコ
録音:アルバロ・シルバ・Wuth、ダビ・デ・ラ・クルス、(録音編集)サロメ・リモン
製作者:マルガ・ビリャロンガ
データ:製作国スペイン、スペイン語、2020年、コメディ・ドラマ、96分、撮影地:モロッコと国境を接するスペインの飛地メリリャ、マドリード、アンダルシアのハエン、他。配給Buenavista Cine
映画祭・受賞歴:マラガ映画祭2020セクション・オフィシアル出品作品
キャスト:ビト・サンス(アルベルト)、アンナ・アラルコン(ナゴレ)、オンディナ・マルドナド、ホアキン・ノタリオ、ハンフリ・トペラ、モハメド・ジダン・バリー
ストーリー:若いエンジニアのアルベルトの物語。恋人と住む家を買うプランを立てていたアルベルトは、マドリードのエンジニアリング会社から前触れもなく解雇されてしまった。以前の上司からよその土地での仕事を打診されたとき、彼は前進するためにも受け入れるほかなかった。仕事はモロッコと国境を接するスペインの飛地メリリャの町で待っていた。そこでアルベルトはナゴレと知り合うが、彼女の任務は土地に不慣れなアルベルトの案内人であった。ここでは彼は難船者同様だったからだ。世界を揺るがしている複雑な大問題の一つ、それは移民、彼は自分の視座を変えざるを得なくなる。

(アルベルト役のビト・サンス、映画から)
世界は純粋ではない――世界を見る目を変える難しさ
★メリリャはアフリカ大陸にあるスペイン領で、日本の旅行会社も植民地時代の歴史的建造物や城砦が残っていることから、モロッコ観光と組み合わせてツアーが企画されている。しかしここはイベリア半島のスペインとは同じでない。アンナ・アラルコン(バルセロナ1979)が演じたナゴレのような人物が欠かせない。当ブログ初登場だが、ベレン・フネスがゴヤ賞2020 新人監督賞を受賞した「La hija de un ladrón」(19)に出演している。


(ナゴレ役のアンナ・アラルコン、映画から)
★もう一人の登場人物、2008年民族紛争の激化で父親が犠牲者になり、親族と一緒に故郷ギニア共和国を離れたモハメド・ジダン・バリーが話題になっている。監督によると「ジダンの役は本当に小さい役だし複雑でもないのだが、とても難しく更に重要な役だった。昨年クランクインしたときは、アフリカ難民として入国したばかりで、スペイン語も覚束なかった。ところが凄いスピードで上達していった。劇中でも存在感があった・・・演技の豊かさは彼の個人的な体験にも裏打ちされていた」と驚きを隠さない。現在21歳ということですが、アフリカ中西部の共和国ギニアを出てから彷徨った国は、コートジボワール、ブルキナファソ、ニジェール、アルジェリア、モロッコから、もう一つのスペインの飛地セウタの柵を越えて飛び降りた。どこの国でも黒人は嫌われ5年以上留まることはできなかったという。

(モハメド・ジダン・バリーとビト・サンス、映画から)
★ジダンはセウタの柵を破って入国、2018年末にマドリード北東部の区オルタレサに辿りついた移民の一人。地区の家族のいない子供たちの施設、30年前に開設されたエル・オリバーで暮らしていた。監督との接点はスペインの主御公現の祝日(1月6日)に、みどりごイエスに贈り物を持参する東方の三博士の一人バルタサルに扮して馬車に乗ったことだという。良い子も悪い子も博士たちの従者からキャラメルを貰える子供たちには待ち遠しい祝日。オルタレサ地区ではアフリカ出身の若い青年が選ばれるのが恒例だそうです。バルタサルに選ばれた折りに、ジダンがヨーロッパ・プレスに語ったスペイン入国の経緯のニュースをトゥルエバ監督が偶然見た。探していた登場人物にぴったりだった。運命の出会いというわけでした。撮影後、やはりジダンの人生は変わらない。元の宿泊施設に戻って契約社員として働いている。調理師の免許を取って正規の仕事につけることが夢である。
★ジダンに拘ったのは、ジダンの物語が本作の主要テーマ、移民と重なるからである。日本では欧米ほど移民や難民問題が表面化していないが、個人的にはそれも時間の問題だと考えている。現在はコロナウイルス撲滅で難民問題どころではなくなっているが、いずれ収束するでしょうが、撲滅はできない。ウイルスも難民も長く付き合っていかねばならない問題でしょう。
★2018年の「Casi 40」までのフィルモグラフィは紹介済みですが、マラガ映画祭では本作以外に、シンガーソングライターのチチョ・サンチェス・フェルロシオ(マドリード1940~2003)についてのドキュメンタリー「Si me borrara el viento lo que yo canto」(19、89分)も上映予定だった。昨年のサンセバスチャン映画祭でプレミアされていたが、マラガでも上映が予定されていた。映画祭は延期か中止か分かりませんが、音楽ファンには残念なことでした。

★ダビ・トゥルエバは作家として多くの小説を刊行している。最新作は ”El rio baja sucio”(シルエラ社)でマラガでも、映画が上映されないのでもっぱら小説のインタビューを受けていた。新作はいわゆる若者向けの小説らしく、意図を訊かれた作家は「サリンジャーの『ライ麦畑で捕まえて』やカポーティの『草の竪琴』、ハーパー・リーの『アラバマ物語』は、若者向けの小説ですが、どの年代の大人も楽しめます」とかわしていた。13歳から18歳まで子供たちは本を読まなくなるとも。大人だけでなく子供の読書離れも万国共通のようです。
アルトゥーロ・リプスタインの「El diablo entre las piernas」*マラガ映画祭2020 ⑧ ― 2020年04月11日 17:20
アルトゥーロ・リプスタインの「El diablo entre las piernas」はモノクロ映画

★アルトゥーロ・リプスタインは、マラガ映画祭2020の特別賞の一つ「レトロスペクティブ賞―マラガ・オイ」の受賞者で来マラガの予定でした。直前に延期が発表になり急遽キャンセルしたのでした。開催なら3月20日上映になるはずだったのが、最新作「El diablo entre las piernas」でした。昨年のトロント映画祭2019「マスターズ部門」でワールドプレミアされました。長年連れ添い老境に入った夫婦の憎みあいながら離れない衝撃的な内容の物語、ベテランのアレハンドロ・スアレスとシルビア・パスケルが夫婦を演じます。他にメキシコを代表するダニエル・ヒメネス=カチョや若手のグレタ・セルバンテスがクレジットされています。
「El diablo entre las piernas」(Devil Between the Legs)2019年
製作:Alebrije Cine y Video S.A. / Oberon Cinematográfica S.A. / Carnaval Films S.A. /
Fina Films S. de R.L. / Fidecine / Estudios Churubusco
監督:アルトゥーロ・リプスタイン
脚本:パス・アリシア・ガルシアディエゴ
音楽:デビッド・マンスフィールド
撮影:アレハンドロ・カントゥ
編集:マリアナ・ロドリゲス
プロダクション・デザイン:アレハンドロ・ガルシア
メイク&ヘアー:マリ・パス・ロブレス
プロダクション・マネージメント:ロドリゴ・ルイス・デ・チャベス
製作者:モニカ・ロサノ、ミゲル・ネコエチェア、アントニオ・チャバリアス、マルコ・ポロ・コンスタンデセ、(ライン)クラウディア・バルデス
データ:製作国メキシコ、スペイン語、2019年、ドラマ、142分(映画祭データ、147分もあり)、撮影地メキシコシティ、配給Wanda Vision S. A.
映画祭・受賞歴:トロント映画祭2019マスターズ部門上映9月12日、モレリア映画祭2019上映10月21日、マラガ映画祭2020セクション・オフィシアル正式出品、他サン・ディエゴ・ラテン映画祭など。
キャスト:シルビア・パスケル(ベアトリス)、アレハンドロ・スアレス(夫エル・ビエホ/オールド・マン)、グレタ・セルバンテス(メイドのディノラ)、ダニエル・ヒメネス=カチョ(タンゴ教室のパートナー兼教師)、エランド・ゴンサレス、マル・カレラ、パトリシア・レイェス・スピンドラ(イサベル)、他
ストーリー:メキシコシティで老齢期を迎えたベアトリスとエル・ビエホの物語。ホメオパシーの薬剤師を引退したエル・ビエホは、部屋着のままベアトリスを侮辱しながら、家の中をぶらぶらして退屈しのぎをしている。二人は衝突に疲れはて平安な日常とはほど遠いが、彼女はもう他の生き方を諦めてしまっている。互いに依存しあっているからだ。しかし猜疑心の強い夫の非難の矛先に耐えられなくなると、こっそりタンゴ・レッスンに抜け出す。自分より若いタンゴの教師でパートナーに会いに行く。二人の子供たちは既に家を出ており、メイドのディノラがいるだけだった。ある晩のこと、行き先も定めずに或るたった一つの目的をもって外出する。帰宅すると大惨事が起きていた。
4年ぶりスクリーンに戻ってきたアルトゥーロ・リプスタイン――老人の性を語る
★アルトゥーロ・リプスタイン(メキシコシティ1943)については、本映画祭の特別賞の一つ「レトロスペクティブ賞―マラガ・オイ」の欄のほか、ガルシア・マルケス小説の映画化の記事を紹介したおり、『大佐に手紙は来ない』で少し触れただけでした。話題作としては公開された『ディープ・クリムゾン 深紅の愛』(「Profundo carmesí」)と『大佐に手紙は来ない』(「El coronel no tiene quien le escriba」)、ミニ映画祭で上映された『夜の女王』(「La reina de la noche」)など、1990年代の作品が多い。『ディープ・クリムゾン~』はアリエル賞1997では多数のカテゴリーにノミネートされたが自身は受賞を逃した。他にイギリスとの合作映画『フォックストロット』(75、西語・英語)が、ピーター・オトゥールやシャーロット・ランプリングを起用したことで公開された。

(『ディープ・クリムゾン深紅の愛』のオリジナル・ポスター)
★1966年の「Tiempo de morir」(モノクロ)がデビュー作、これはガルシア・マルケスの小説『死の時』の映画化でした。他にもコロンビア映画だがマルケスの『大佐に手紙は来ない』を映画化、カンヌ映画祭1999のコンペティション部門にノミネートされている。前世紀のメキシコでは珍しいカンヌ映画祭の常連者の一人として、受賞こそありませんが6回もノミネートされている。また脚本家のパス・アリシア・ガルシアディエゴは監督夫人、1986年以来の作品を手掛けている。バジャドリード映画祭2017エスピガ栄誉賞を受賞している。
*主な監督フィルモグラフィ*(TVシリーズ・短編は割愛)
1966年Tiempo de morir デビュー作
1974年El Santo oficio カンヌ映画祭コンペティション部門初出品
1986年EL imperio de la fortuna ゴールデン・アリエル賞・シルバー・アリエル監督賞受賞
1991年La mujer del puerto カンヌ映画祭「ある視点」初出品、グアダラハラ映画祭FIPRESCI受賞
1993年Principio y fin サンセバスチャン映画祭金貝賞、グアダラハラ映画祭FIPRESCI受賞
ゴールデン・アリエル賞受賞
1994年La reina de la noche(『夜の女王』メキシコ)カンヌ映画祭コンペティション部門出品
1996年Profundo carmesí(『ディープ・クリムゾン 深紅の愛』メキシコ)
ハバナ映画祭グラン・サンゴ賞・監督賞、トゥリア賞観客賞ほか多数
1998年El evangelio de las maravillas カンヌ映画祭「ある視点」出品
1999年El coronel no tiene quien le escriba(『大佐に手紙は来ない』コロンビア)
カンヌ映画祭コンペティション部門出品、東京国際映画祭出品、
サンダンス映画祭ラテンアメリカ・シネマ賞
2000年La perdición de los hombres サンセバスチャン映画祭金貝賞受賞
Así es la vida... カンヌ映画祭「ある視点」出品
2002年La virgen de la lujuria ベネチア映画祭サンマルコ賞スペシャル・メンション他
2005年Los héroes y el tiempo (ドキュメンタリー)
2012年Las razones del corazón サンセバスチャン、モレリア、アブダビ、ワルシャワ各映画祭出品
2015年La calle de la amargura ヒホン映画祭監督賞受賞
2019年El diablo entre las piernas
*レトロスペクティブ賞の記事紹介は、コチラ⇒2020年03月18日
*ガルシア・マルケス作品映画化の記事は、コチラ⇒2014年04月27日

(主演者フェルナンド・ルハン、マリサ・パレデス、サルマ・ハエックを配した、
『大佐に手紙は来ない』のオリジナル・ポスター)
★かつてのキャストやスタッフの多くが監督から呼ばれて参加している。上述したように脚本を執筆したのは、監督夫人のパス・アリシア・ガルシアディエゴ、1986年の「EL imperio de la fortuna」以来タッグを組んでいる。本作はフアン・ルルフォが1960年代に映画のプロットとして執筆した“El gallo de oro”(「金鶏」)をもとに映画化された。メキシコ映画祭1997で『黄金の鶏』の邦題で上映された。ルルフォは生涯に『燃える平原』と『ペドロ・パラモ』の2作しか書かなかった、というか書く必要がなかったというメキシコを代表する作家。1986年は奇しくもルルフォが鬼籍入りした年であった。

(パス・アリシア・ガルシアディエゴ、監督、出演者のダニエル・ヒメネス=カチョ)
★音楽を担当したのがアメリカの作曲家デビッド・マンスフィールド、過去には『ディープ・クリムゾン 深紅の愛』や「El evangelio de las maravillas」、『大佐に手紙は来ない』、「Así es la vida...」などを手掛けている。撮影監督のアレハンドロ・カントゥは、「La calle de la amargura」(15)を本作同様モノクロで撮っている。リプスタイン監督はカラー全盛時代にもモノクロを手放さない監督の一人、そのエレガントな映像の評価は高い。本作にはイサベル役のパトリシア・レイェス・スピンドラが主演している。彼女は『夜の女王』のヒロインでもあるが、「La virgen de la lujuria」にも出演している。

(本作と関係が深い「La calle de la amargura」のポスター)
「大きな挑戦だった」とベアトリス役のシルビア・パスケル
★ベアトリスを演じたシルビア・パスケル(ソノラ1949)は、最近ではTVシリーズ出演がもっぱらだが、リプスタイン映画には、パトリシア・レイェス・スピンドラ同様「La calle de la amargura」に出演している。モレリア映画祭のプレス会見では「完成した映画を観て、どうやってこんな力強い演技ができたのだろうと思った。詩的で明るくリラックスしている。女優としてこんな体験は二度とないだろう多くのことを学んだ、素晴らしい経験だった。これまでの私の女優人生で一番の映画」と、猜疑心の強い夫による愚弄と侮辱を耐えているタンゴ愛好家の女性を演じたパトリシア・パスケルは語った。

(インタビューに応じるシルビア・パスケル)
★今回オファーを受けて脚本を読んだが、ヌードになるということで逡巡したという。「撮影中はとてもナーバスになった。女優としてのキャリアは長いが今までヌードになったことはなかった。それでもう若くないし美しくも魅力的でもないとアルトゥーロに言ったのよ。というわけで自分のキャリアを高めるために演じた。とても大きな挑戦だった」と70歳になるシルビア。この映画を観た孫たちがどんな感想を述べるか不安だった。しかし彼女たちは心を動かされ「これは仕事だから」と好意的だった由。シルビア自身もロマンティックで心優しい無垢なベアトリスが好きになったと語っている。

(ベアトリスとエル・ビエッホ、映画から)
★一方、夫になるアレハンドロ・スアレス(メキシコシティ1941)は、シルビア・パスケルやパトリシア・レイェス・スピンドラと同じく「La calle de la amargura」に出演の他、リプスタイン映画では「Las razones del corazón」に出演している。他に最近では70代の老人3人がかつて青春時代を過ごした思い出のアカプルコに出かける、アルフォンソ・セラノ・マトゥリノの少し辛めのコメディ「Acapulco La vida va」(17)に出演、善良な老人の一人を演じている。『アカプルコ 人生は続く』の邦題で Netflix で配信されている。

(エル・ビエッホ役のアレハンドロ・スアレス、映画から)
★ベアトリスのタンゴのパートナーになるダニエル・ヒメネス=カチョは、マドリード生れ(1961)ということもあるのか『バッド・エデュケーション』や『ブランカニエベス』のようなスペイン映画出演も多い。リプスタイン映画では、『ディープ・クリムゾン 深紅の愛』の禿げているが鬘をすればハンサムになるジゴロ役でアリエル男優賞を受賞した。『大佐に手紙は来ない』、「La virgen de la lujuria」、に出ている。メキシコの男優としてはガエル・ガルシア・ベルナル以上に認知度が高い。他にアルゼンチン映画ではルクレシア・マルテルの『サマ』の主役、サンティアゴ・ミトレの『サミット』では、抜け目のないメキシコ大統領を演じている。

(ヒメネス=カチョとコラル看護師役のレジナ・オロスコ、『ディープ・クリムゾン~』から)
ダビ・イルンダインの第2作目「Uno para todos」*マラガ映画祭2020 ⑨ ― 2020年04月16日 18:26
文化や世代を超えて許しの必要性と希望が語られる

★ダビ・イルンダインの第2作目「Uno para todos」は、セクション・オフィシアルにノミネートされた作品。イルンダインは2015年の裁判ドラマ「B, la pelicula」で長編デビュー、喝采を博した。本作は主人公ルイス・バルセナスの名前を入れた「B de Bárcenas」、単に「B」など幾つかのタイトルで紹介されています。国民党アスナル政権下(1996~2004)に起きたスペイン最大級の汚職事件の裁判ドラマです。元国民党会計責任者ルイス・バルセナスをめぐる裁判を描いている。撮影当時はまだ裁判は結審していなかった。ジョルディ・カサノバの脚本をイルンダインが脚色してゴヤ賞2016脚色賞にノミネートされた。

(ダビ・イルンダイン監督)
★第2作目はデビュー作の裁判ドラマとは打って変わって、小さな町を舞台に代用教員に採用されたアレックスが文化の違いを乗り越えて奮闘する姿を描いている。アレックスにカルラ・シモンの『悲しみに、こんにちは』のダビ・ベルダゲルが扮して、文化や世代の枠を超えた許しの必要性が語られるようです。観客の「どうして、何のために闘ったり学んだりするのか」の問いには明確な回答は得られませんが、目的は達成することができるという希望が得られる、それが監督の目的のようです。脇を支える女優陣にパトリシア・ロペス・アナイス、クララ・セグラなどがクレジットされている。プロデューサーに『悲しみに、こんにちは』のバレリー・デルピエール、撮影監督にサンセバスチャン映画祭2018年のコンペティション部門の審査員をしたベト・ローリッヒなど女性スタッフが目立つ。
「Uno para todos」
製作:Inicia Films / Fasten Films / Bolo Audiovisual / A Contracorriente Films /
Uno Para Todos La Pelicula AIE / Amalur AIE 協賛ナバラ政府、ICAA、RTVE、Movistar+
監督:ダビ・イルンダイン
脚本:バレンティナ・ビソ、コラル・クルス
撮影:ベト(エリザベス)・ローリッヒRourich
編集:エレナ・ルイス、アナ・チャルテ
音楽:ゼルティア・モンテス
美術:シェニア・ベソラ
キャスティング:イレネ・ロケ
衣装デザイン:イランツ・カンポス、オルガ・ロダル
メイク&ヘアー:(メイク)ジュディJudith・インベルノン、(ヘアー)ベンハミン・ぺレス
製作者:バレリー・デルピエール、アドリア・モネス、カロリナ・ゴンサレス、アドルフォ・ブランコ
データ:製作国スペイン、スペイン語、2019年、ドラマ、94分、撮影地バルセロナ県アレニス・デ・ムントArenys de Munt、アラゴン州サラゴサ県のカスぺ、期間2019年7月4日から6週間。配給A Contracorriente Films、販売Film Factory
映画祭・受賞歴:マラガ映画祭2020セクション・オフィシアル出品作品、延期のためスクリーン上映はなかった。マイアミ映画祭出品作品。
キャスト:ダビ・ベルダゲル(アレックス)、パトリシア・ロペス・アルナイス、クララ・セグラ、ベッツィ・トゥルネス、アナ・ラボルデタ、ホルヘ・ポベス、バレリア・エンドリノ(バレリア)、他オーディションで選ばれたサラゴサ県カスぺの子供たち。

(オーディションに集まったカスぺの子供たち)
ストーリー:34歳になる代用教員アレックスの物語。彼は今までまったく知らなかった小さな町の小学校に代用教員として赴任してきた。6年生の担任になるが、間もなくこのクラスに病気をもった一人の生徒を復学させねばならないことがわかった。クラスメイトは誰も彼が戻ってくることを望まなかった。それにはそれなりの理由があったのだが・・・。監督が新聞で読んだ美しい記事がベースになって映画化された。困難の克服、希望、文化や世代を超えた許しの必要性が語られるであろう。

(友達から復学を歓迎されない病気の生徒に扮した子役)
★ダビ・イルンダイン(パンプローナ1975)は、監督、脚本家。ナバラ大学でオーディオビジュアル・コミュニケーションを専攻、その後キューバのサン・アントニオ・デ・ロス・バニョスの国際映画テレビ学校EICTVで映画を学ぶ。短編「Flores」(02)、「En el frigo」(04)、「Ejecución」(13)、「Acción-reacción」(13、17分)ではルス・ディアスやマカレナ・ゴメスを起用した。

(短編「Acción-reacción」のポスター)
★長編デビュー作が前述した「B, la pelicula」で、ゴヤ賞2016脚色賞ノミネーション、フェロス賞特別賞、2016ディアス・デ・シネ賞他を受賞した。国民党アスナル政権下で起きたスペイン最大級の汚職事件「グルテル事件」の裁判が描かれた。国民党の元会計責任者ルイス・バルセナスにペドロ・カサブランク、裁判官パブロ・ルスにマノロ・ソロを配し、二人はASECAN2016男優賞を揃って受賞した。企画当時は裁判中であったこと(結審2018年5月)や政治絡みであることから、テレビ局から資金提供が受けられず、クラウドファンディングで597人から集めた55,000ユーロを元手に製作された。2013年7月15日、バルセナスが収監されていた刑務所から法廷に移送されたところからドラマは始まる。

(バルセナス本人に酷似したペドロ・カサブランクを配したポスター)
★代用教員役のダビ・ベルダゲル(ジローナ1983)は、前述したようにカルラ・シモンの『悲しみに、こんにちは』で孤児になってしまった姪の養父役を好演、2018年のゴヤ賞とフェロス賞の助演男優賞を受賞した。当ブログ初登場はダビの親友であるカルロス・マルケス=マルセの「10.000Km」でガウディ賞2015の主演男優賞を受賞、ゴヤ新人賞にノミネートされた。SXSW映画祭2014では、共演のナタリア・テナと特別審査員賞を受賞している。同監督の「Els dies que vindran」は、昨年のマラガ映画祭2019に出品、ベルダゲル自身は無冠だったが、実際の妻で劇中で夫婦を演じた舞台女優マリア・ロドリゲス・ソトが女優賞(銀賞)を受賞、カルロス・マルケス=マルセが作品賞「金のビスナガ賞」、監督賞(銀賞)に輝いた。彼は若くして今年の「マラガ才能賞」を受賞しているが、新型コロナウイルスのせいで授賞式はどうなるのか。最近ではパストール兄弟の『その住人たちは』(Netflix)で生意気なCM会社の幹部になった。
*ダビ・ベルダゲル紹介記事は、コチラ⇒2014年04月11日/2019年04月11日

(『悲しみに、こんにちは』のポスター)

(代用教員アレックス役のダビ・ベルダゲル、映画から)
★クララ・セグラ(バルセロナ1974)は、アメナバルの『海を飛ぶ夢』(04)で尊厳死協会員で主人公ラモンの相談にのるジェネ役を生き生きと演じていた女優。他にギリェム・モラレスの『ロスト・アイズ』(10)、最近ではオリオル・パウロの『嵐の中で』(18、Netflix)に出演しており、夫とその愛人に殺されてしまう役柄だった。本作では復学してくる病気の生徒の母親役らしいが、作品の詳細がまだよく分からないので不確かです。少年の病気は小児がんのようで、他の生徒たちが復学を望まないのは、どうやら病気で休む前はいじめっ子だったからのようです。監督が読んだ新聞の記事がベースになっているということです。

(クララ・セグラ、子供と一緒に登校してくるシーンから)

(クララ・セグラと共演者のアルベルト・ヒメネス、『海を飛ぶ夢』から)
★パトリシア・ロペス・アルナイス(ビトリア1981)は、アメナバルの『戦争のさなかで』にミゲル・デ・ウナムノの次女マリア役で出演した。同郷バスク出身の監督フリオ・メデムの『ファミリー・ツリー 血族の秘密』(17、Netflix)や、人気TVシリーズ出演で知名度を上げている。
*『戦争のさなかで』の作品、ロペス・アルナイスのキャリア紹介は、コチラ⇒2019年11月26日

(パトリシア・ロペス・アルナイス、『戦争のさなかで』から)
★ベッツィ・トゥルネス(バルセロナ)は映画と舞台女優、公表されている生年は20世紀。カタルーニャ語のTVシリーズ出演が多く映画では脇役が多い。代表作はマラガ映画祭2016のコンペティション部門にノミネートされたマルク・クレウエトのブラック・コメディ「El rey tuerto」でしょうか。主役の一人を演じてガウディ賞にノミネートされた。他にはNetflix配信のコメディ『やるなら今しかない』、『オチョ・アペリードス・カタラナス』、ミニ映画祭で公開されたオリオル・パウロの密室殺人劇『インビジブル・ゲスト 悪魔の証明』(17)、TVシリーズ「パキータ・サラス」に出演している。
*「El rey tuerto」の作品とベッツィ・トゥルネス紹介記事は、コチラ⇒2016年05月05日

(ベッツィ・トゥルネス、「El rey tuerto」から)
★スタッフ陣も女性が多く、先ず脚本のバレンティナ・ビソ(マル・コルの『家族との3日間』、ネリー・レゲラの『マリアとその家族』)とコラル・クルス(パコ・クルスの『エクリプス』、「Els dies que vindran」)が共同執筆している。製作の中核を担うバレリー・デルピエールはモナコ出身、『悲しみに、こんにちは』、今年のマラガのコンペティション上映の予定だったピラール・パロメロの「Las niñas」、イルンダイン監督のデビュー作「B, la pelicula」を、本作と同様にカロリナ・ゴンサレスと共同製作している。
★撮影監督ベト・ローリッヒBet Rourichは、ベルリン出身だがカタルーニャ映画視聴覚上級学校ESCACで映画を学んでいる。スペインのみならずイギリス、ドイツ、デンマーク、フランスとヨーロッパを駆け回っている。第66回サンセバスチャン映画祭2018のセクション・オフィシアル審査員の一人でもあった。音楽、編集、キャスティング、美術など、裏方の多くが女性ばかりというのも珍しいケースです。

(撮影中のベト・ローリッヒ)
★新型コロナウイリスは想像以上に悪賢い。今のような状態が何時終息するのか年単位になってきた。本作に限らず、映画をスクリーンで見られる可能性はしぼむばかりです。
カンヌ映画祭2020の開催は秋?*監督週間&批評家週間は中止が決定 ― 2020年04月18日 14:24
世界は変わってしまった、ベネチア、サンセバスチャン各映画祭はどうなる?

★4月13日、マクロン大統領の封鎖措置延期を受け(5月11日まで)、音楽祭、映画祭などいかなるイベントも7月中旬まで開催することができなくなりました。目下の死者数15,000人以上ですから、ある程度予想されたことながら現実となりました。カンヌ映画祭併催の「監督週間」と「批評家週間」は中止が決定、肝心のコンペティション部門他、「ある視点」や短編、クラシック各部門は未定ですが、いつものような開催はできないことがはっきりしました。映画祭代表ディレクターのティエリー・フレモー氏はぎりぎりまでタオルを投げることに抵抗しています。「フィガロ」紙に「秋開催」をほのめかしていますが、秋はベネチア(9月3日~12日)、トロント(9月10日~20日)、サンセバスチャン(9月18日~26日)などが控えていますから、その兼ね合いはどうなるのでしょうか。

(カンヌのマークがペイントされているメイン会場パレ・デ・フェスティバル前を
愛犬と散歩する女性、3月18日)
★ 4月16日にフレモー氏が「フィガロ」のインタビューに応じ、「マスク着用で(映画祭会場の)階段を昇ることを含めて、いろんなフォーマットを考えているところです」と、秋9月開催に望みをつないでいるようですが、準備期間を考慮すると10月さえ厳しいのではないでしょうか。ベネチア映画祭との連携を視野に入れているようですが、イタリアの現状をみれば、こちらの開催もあやしくなっている。「コロナ危機が始まって以来、私たちはロカルノやサンセバスチャン、ドーヴィルなどを招待してやるプランも考えていた」と、唯の思い付きでないことを強調している。ドーヴィルはノルマンディ海岸の女王と謳われるリゾート地でアジア映画祭、アメリカ映画祭が開催されている。
★他の映画祭が採用を決定しているオンラインは考えておらず、映画は映画館で観るというカンヌ本来のポリシーに揺らぎはないと断言しています。そうでないとNetflixオリジナル作品などを排除している理由がなくなってしまうからでしょう。しかしながら「専門家たちの売買契約はデジタル・バージョンで6月22日から26日まで行いたい」との意向を示した。さらに6月末までコンペティション部門の作品選考を続行することがアナウンスされている。とにかく映画産業も生き残らなければならないから今後も模索は続くことでしょう。ペストの例を持ち出すまでもなく、ウイルスが世界を変えてしまったのは初めてではありません。ウイルスは根絶できない、ならば共存していくしか人類は生き延びることはできない。
★フランスの写真週刊誌「パリ・マッチ」が、ジョークでノミネーションをツイートした。先ず以前からカンヌ映画祭でプレミアが囁かれていたフェス・アンダーソンの「The French Dispatch」がノミネート、ソフィア・コッポラのアドベンチャー・コメディ「On the Rocks」、ナンニ・モレッティの3家族が繰りひろげるコメディ「Tre piani」、ポール・バーホーベンの「Benedetta」などが続いた。予告編が解禁されているアンダーソンの「The French Dispatch」を除くと、監督常連のビル・マーレイやティルダ・スウィントンなどが出演しているようだ。
★4月15日は本来ならコンペティション部門のノミネーション発表があるはずでした。一寸先は闇を実感させられることです。メイン会場となるパレ・デ・フェスティバルは、3月20日以来、ロックダウンで行き場を失ったホームレスの臨時宿泊先になっている。

(ホームレスの臨時宿泊所になったカンヌ映画祭メイン会場パレ・デ・フェスティバル)
J.A.バヨナの次回作はTVシリーズ『指輪物語』*ニュージーランド監禁 ― 2020年04月21日 11:54
アマゾンプライムのTVシリーズ『指輪物語』撮影のためニュージーランド滞在

★スペイン国民の85%が「現政権ペドロ・サンチェス首相の新型コロナ・ウイリス対策の取組の遅れが今日のパンデミアの原因」と考えており、59%が「より厳しい自宅監禁」を支持している。3月14日から学校は休校、850万人の子供たちは家に幽閉されている。大人は飼犬の散歩、スーパーへの買出しなどで外出できるが子供は禁止されているようで、子供の反乱がいつ起こってもおかしくないようだ。というわけで4月27日(月曜)から、1日30分、責任ある大人の付き添いがあれば外出が許されることになった。他の人との間隔を1メートル50センチあけ、勿論マスク着用、公園のブランコなどに乗っては行けませんという厳しいものです。東京の日曜日の公園の混雑を見たスペイン在住の日本人は、ただ一言「怖ろしい」と。本当に恐ろしいです。
★フアン・アントニオ・バヨナ(J. A.バヨナ、バルセロナ、44歳)は、現在アマゾンプライム・ビデオによって製作されるTVシリーズ『指輪物語』撮影のためニュージーランド北島の最大都市オークランドの郊外に監禁されています。全部で5シーズンという大掛りな企画だそうです。最初のテレビ作品ではありませんが、『永遠のこどもたち』や『インポッシブル』、『怪物はささやく』など映画作品の多くを手掛け成功させていることは周知のことです。第1シーズン全8話のうち今回は最初の2話を撮ったようです。

(『指輪物語』のポスター)
★監禁とは言っても、弟、義妹、12歳になる姪たちと一緒に、見えるのは森や牛だけという家で過ごしている。いつものようにチームにはカタルーニャ映画視聴覚上級学校ESCACの卒業生が多数参加している。一部はスペインがロックダウンする前に帰国したスタッフもいれば、バヨナのように撮り終えたフィルムの編集などに専念しながら留まっている人もいる。感染者、死者急増のバルセロナに住んでいる両親や二人の姉妹(一人は保健所職員)とは頻繁に電話連絡をとり、両親とは「1日に2回も無事を確認しあっている」と笑いながら語ったようです。今回のエル・パイス紙による監督インタビューはスカイプで行われたが、以下はQ&Aそのままでなく内容を主に映画に絞って管理人が再構成したものです。列挙した映画タイトルは邦題にし、監督名と製作年を追加しておきました。

(オークランドに滞在中のJ. A.バヨナ監督)

★山と森に囲まれた安全な家にいる反面、故郷から遠く離れていることの苦痛を味わっているようです。「酷い政治家の対応にも拘わらず国民が耐えていることに感銘を受けている」とも語っている。選挙の度に議席を延ばしている極右政党VOX*は身内に敵意を抱いている「カイン主義ポピュリズム」と批判している。また「カタルーニャ自治州政府が採用している活動は、独立目標を強化するための偽装の意図があり、国家が組織的にやっている仕事と矛盾していることにも悩まされている」と。
* 極右政党VOXボックスは、不法移民、同性婚反対、カタルーニャ自治州の自治権剥奪などを掲げる政党。2019年11月10日行われた議会再選挙で52席を獲得、社会労働党、国民党に次ぐ第3政党に躍り出ている。
★インタビュアーの「ファンタジーやホラーは撮っているが、パンデミア映画はない。それは現実が映画を超えているからか」と質問され、「すべてが変わってしまった。映画はファンタジーから疫病の蔓延に焦点を合わせてきている。『ワールド・ウォーZ』(13、マーク・フォースター監督)、『28日後・・・』(02、ダニー・ボイル)、『SF/ボディ・スナッチャー 』(78、フィリップ・カウフマン)などです。おもしろいことに、スティーブン・ソダーバーグがリアリズム手法で描いた『コンテイジョン』(11)は、いま世界で起きている病気とよく似ている。数日前まではSFだったことが現実になっている。当時はパンデミアが現実になるという可能性を想定しないで製作していた。いかに心の準備がないままであったかを示しており、学ぶことが多かった」と。

*最新ニュースによると、アメリカ監督協会DGAは、所属会員が仕事を再開するさいの安全対策を検討する特別委員会のトップに、『コンテイジョン』のソダーバーグを任命したそうです。
★『コンテイジョン』は今見たら恐ろしいくらいコロナとよく似ている。ウイルスは中国発、コウモリからブタに感染、ブタ肉を料理した料理人から次々に感染していく。映画の鑑賞法も変わらざるを得ない。いくら映画は映画館でといわれても映画館は閉まっている。映画は最初に禁止されたが、開館は最後になる可能性が高い。「このウイルスはお金持ちも貧乏人も選びませんが、誰もが自分自身を平等に守ることができるわけではありません。私たちには公衆衛生が必要です。将来福祉国家の縮小を目指す政策が間違いであることを忘れないで欲しい」と福祉予算削減に警鐘を鳴らしていますが、これは世界的成功にも驕らず謙虚な監督の人柄をよく表しています。
★今、どんな映画を楽しんでいるか訊かれて、「一人のときはオーソン・ウェルズのフィルムノワール『ストレンジャー』(46、未公開、邦題はビデオ)や、ヒッチコックの『海外特派員』(40、1976年公開)を上げていました。12歳になる姪御さんとはトランプに興じたり、子供向けの古典『我は海の子』や『いまを生きる』などを見ている由、前者は1937年のキプリングの小説 ”Captains Courageous”(1897、邦訳『ゆうかんな船長』)をヴィクター・フレミングが映画化した。邦題は同年公開されたときのもので、その速さに驚く。後者は1989年ピーター・ウイアーが監督し、ロビン・ウィリアムズが主演した。
*バヨナ監督のキャリア&フィルモグラフィ紹介は、コチラ⇒2018年03月24日
スペイン映画リスト一覧 ― 2020年04月30日 20:53
*スペイン映画リスト一覧*
★以下は当ブログでアップしたリストです。邦題は公開・映画祭上映・DVD・Netflixなどで付けられたものです。順次追加の予定。基本的に短編・TVシリーズは割愛しております。(原題、邦題、監督名、製作年、アップ年月日の順、NはNetflix)
*Hermanas (TVシリーズ、「Escenario 0」全6作の第1作目)、
パスカル・ランベール&ディエゴ・ポスティコ、2020、2020年09月24日
*La isla de las mentiras パウラ・コンス・バレラ、2020、2020年09月16日
*My Mexican Bretzel 「メキシカン・プレッツェル」、ドキュメンタリー、
ヌリア・ヒメネス・ロラング、2020、2020年09月14日
*Hasta el cielo ダニエル・カルパルソロ、2020、2020年08月22日
*The Human Voice(西題「La voz Humana」30m)、ペドロ・アルモドバル、2020、
2020年08月16日
*Patria (TVミニシリーズ、バスク語)、アイトル・ガビロンド立案、
オスカル・ペドロサ&フェリックス・ビスカレト、2020、2020年08月12日
*Courtroom 3H 「家庭裁判所 3H法廷」、(米国合作、英語・西語)、
アントニオ・メンデス・エスパルサ、2020年08月05日
*Akelarre (仏・アルゼンチン合作、西語・バスク語)、パブロ・アグエロ、2020、
2020年08月02日
*Rifkin's Festival (米・西・伊合作)ウディ・アレン、2020、2020年07月06日
*Wasp Network(西題La Red Avispa)「WASPネットワーク」
(ブラジル・仏・ベルギー合作)オリヴィエ・アサイヤス、2019、2020年06月29日 (N)
*El verdugo (仮題「死刑執行人」イタリア合作)、ルイス・ガルシア・ベルランガ、
1963、 2020年06月09日/06月10日
*Calabuch 「カラブッチ」(イタリア合作)、ルイス・ガルシア・ベルランガ、
1956、 2020年06月03日
*Viridiana 「ビリディアナ」(メキシコ合作)、ルイス・ブニュエル、1961、
2020年05月29日
*Bienvenido Miter Marshall 「ようこそマーシャルさん」(イタリア合作)、
ルイス・ガルシア・ベルランガ、1953、2020年05月22日
*Muerte de un cyclista 「恐怖の逢びき」「あるサイクリストの死」
(イタリア合作)、フアン・アントニオ・バルデム、1955、2020年05月14日/05月15日
*Uno para todos ダビ・イルンダイン、2019、2020年04月16日
*A este lado del mundo ダビ・トゥルエバ 2020、2020年04月07日
*Hogar(英題Occupant)「その住人たちは」ダビ&アレックス・パストール、
2020 2020年03月31日 (N)
*Un mundo normal アチェロ・マニャス、2020、2020年03月26日
*La boda de Rosa イシアル・ボリャイン、2020、2020年03月21日
*Las niñas (School Girls)ピラール・パロメロ、2020、2020年03月16日
*El plan ポロ・メナルゲス、2019、2020年02月22日
*Buñuel en el laberinto de las tortugas サルバドール・シモー、2018
2020年02月05日
*El hoyo(The Platform) ガルデル・ガステル・ウルティア、2019、
*La trinchera infinita アイトル・アレギ、ジョン・ガラーニョ、
ホセ・マリ・ゴエナガ、 2019、2019年12月20日
*Intempeie(Out in the Open) ベニト・サンブラノ、2019、2019年12月17日
*Mientras dure la guerra 「戦争のさなかで」 アレハンドロ・アメナバル、
2019、 2018年06月01日/2019年09月27日/同11月26日
*O que arde 「ファイアー・ウィル・カム」 オリベル・ラシェ、2019、
*Ventajas de viajar en tren 「列車旅行のすすめ」 アリッツ・モレノ、2019、
2019年10月14日/同11月15日
*La virgen de agosto 「8月のエバ」 ホナス・トゥルエバ、2019、
*Diecisiete 「SEVENTEENセブンティーン」 ダニエル・サンチェス・アレバロ、
2019、2018年10月29日/2019年09月21日/同09月29日/同10月29日 (N)
*La inocencia ルシア・アレマニー、2019、2019年07月24日
*Las letras de Jordi ドキュメンタリー、マイデル・フェルナンデス・エリアルテ、
2019、2019年07月24日
*No sé decir adiós 「さよならが言えなくて」 リノ・エスカレラ、2017、
2017年06月25日/2019年07月15日
*María (y los demás) 「マリアとその家族」 ネリー・レゲラ、2016、
2016年08月14日/2019年07月10日
*Entre dos aguas 「二筋の川」 イサキ・ラクエスタ、2018、2018年07月25日/
*Campeones 「チャンピオンズ」(公開タイトル「だれもが愛しいチャンピオン」)
ハビエル・フェセル、2018、2018年06月12日/2019年07月01日
*Todos lo saben (Everybody Knows)「誰もがそれを知っている」
アスガー・ファルハディ、2018、2018年05月08日/2019年06月23日
*Elisay Marcela 「エリサ&マルセラ」 イサベル・コイシェ、2019、
2019年02月11日/同02月15日/同06月12日 (N)
*Liberté アルベルト・セラ、2019、2019年04月25日
*Dolor y gloria(Pain and Glory)「ペイン・アンド・グローリー」
ペドロ・アルモドバル、2019、2019年04月22日
*Els dies que vindran(カタルーニャ語)Los días que vendrán
カルロス・マルケス=マルセ、2019、2019年04月11日
*Quién te cantará 「シークレット・ヴォイス」 カルロス・ベルムト、2018、
2018年07月25日/2019年03月13日 (N)
*El fotógrafo de Mauthausen「マウトハウゼンの写真家」 マル・タルガロナ、
2019、2019年03月03日/同03月05日 (N)
*Alcarras カルラ・シモン、(予告) 2019年02月24日
*Ana de día アンドレア・ハウリエタ、2018、2019年01月08日
*Viaje al cuarto de una madre(Journey to a Mother's Room)
セリア・リコ・クラベリーノ、2018、2019年01月06日
*Miamor perdido エミリオ・マルティネス=ラサロ、2018、2018年12月14日
*Un dia mas con vida「アナザー・デイ・オブ・ライフ」(アニメ&実写)
ラウル・デ・ラ・フエンテ&ダミアン・ネノウ、2018、2018年10月08日/同11月19日
*Ola de crímenes グラシア・ケレヘタ、2018、2018年10月23日
*Petra 「ペトラは静かに対峙する」 ハイメ・ロサーレス、2018、
2018年08月08日
*Yuli (キューバ合作)イシアル・ボリャイン、2018、2018年07月25日
*El reino ロドリゴ・ソロゴジェン、2018、2018年03月26日/同07月25日/
*La enfermedad del domingo (Sunday’s Illness) 「日曜日の憂鬱」
ラモン・サラサール、2018、 2018年02月22日/同06月21日 (N)
*Carmen y Lola 「カルメン&ロラ」アランチャ・エチェバリア、2018、
2018年05月13日
*Les distancies(カタルーニャ語)Las distancias エレナ・トラぺ、2018、
2018年04月27日
*Sin fin セサル&ホセ・エステバン・アレンダ兄弟、2018、2018年04月21日
*Formentera Lady パウ・ドゥラ、2018、2018年04月17日
*Memorias de un hombre en pijama(アニメ&実写、原作パコ・ロカのコミック)
カルロス・フェルナンデス・デ・ビゴ、2018、2018年04月15日
*Casi 40 ダビ・トゥルエバ、2018、2018年04月04日
*Las leyes de la termodinámica(The Laws of Thermodynamics)「熱力学の法則」
マテオ・ヒル、2018、2018年04月02日 (N)
*Que Diós nos perdone 「ゴッド・セイブ・アス マドリード連続老女強姦殺人
事件」 ロドリゴ・ソロゴジェン、2016、2016年08月11日/2018年03月26日
*Muchos hijos, un mono y un castillo(Lot of Kids, a Monky and a Castle)
ドキュメンタリー、グスタボ・サルメロン、2017、2018年01月13日
*The Bookshop(La librería)「マイ・ブックショップ」イサベル・コイシェ、2017、
2018年01月07日 (公開2019年03月09日)
*Perfectos desconocidos アレックス・デ・ラ・イグレシア、2017、
2017年02月26日/同12月17日
*La higuera de los bastardos (The Bastards Fig Tree)アナ・ムルガレン、
2017、 2017年12月03日
*Saura(s) 「サウラ家の人々」 フェリックス・ビスカレト、2017、2017年11月11日
*La llamada(Holy Camp !)「ホーリー・キャンプ!」 ハビエル・アンブロッシ&
ハビエル・カルボ、2017、2017年10月07日
*Life And Nothing More(La vida y nada más)
「ライフ・アンド・ナッシング・モア」 アントニオ・メンデス・エスパルサ、
2017、2017年9月10日/同11月05日
*Handia(Gigante)「アルツォの巨人」 ジョン・ガラーニョ&アイトル・アレギ、
2017、 2017年09月06日 (N)
*El autor(ワーキングタイトル「El Móvil」)マヌエル・マルティン・クエンカ、
2017、 2017年08月31日
*Pieles(Skin)「あなたに触らせて/スキン」 エドゥアルド・カサノバ、2017、
2017年08月20日 (N)
*Truman 「しあわせな人生の選択」 セスク・ゲイ、2016、2016年01月09日/
2017年08月04日
*Abracadabra 「アブラカダブラ」 パブロ・ベルヘル、2017、
2016年05月29日/2017年07月05日
*Miss Dalí ベントゥラ・ポンス、2017、2017年06月29日
*Contratiempo 「インビジブル・ゲスト 悪魔の証明」 オリオル・パウロ、2017、
2017年02月17日/同04月14日
*El bar「クローズド・バル 街角の狙撃手と8人の標的」
アレックス・デ・ラ・イグレシア、 2017、2017年1月22日/同02月26日/
同04月04日 (N)
*Plan de fuga(Escape Plan)「クリミナル・プラン 完全なる強奪計画」
イニャキ・ドロンソロ、2017、2017年03月04日
*Estiu 1993(カタルーニャ語)Verano 1993 「悲しみに、こんにちは」
カルラ・シモン、 2017、2017年02月22日
*Sacromonte: los sabios「サクロモンテの丘~ロマの洞窟フラメンコ」
(ドキュメンター) チュス・グティエレス、2014、2017年02月01日
*Tarde para la ira 「物静かな男の復讐」ラウル・アレバロ、2016、
2016年02月26日/2017年01月09日 (N)
*1898:Los últimos de Filipinas 「1898:スペイン領フィリピン最後の日」
サルバドル・カルボ、2016、2017年01月05日 (N)
*La isla del viento マヌエル・メンチョン、2015、2016年12月11日
*KIKI, el amor se hace 「KIKI~愛のトライ&エラー」パコ・レオン 2016、
2016、 2016年06月05日/同10月08日
*El hombre de las mil caras(Smoke and Mirrors)
「スモーク・アンド・ミラーズ」アルベルト・ロドリゲス、2016、2016年09月24日
*La Reconquista(The Reunion)「再会」ホナス・トゥルエバ、2016、
2016年08月11日(N)
*El olivo 「オリーブの樹は呼んでいる」 イシアル・ボリャイン、2016、
2016年02月21日/同07月19日
*Cien años de perdón (To Steal from a Thief)ダニエル・カルパソロ、2016、
2016年07月03日
*Mimosas(Las Mimosas)オリベル・ラシェ、2016、2016年05月22日
*Julieta 「ジュリエッタ」 ペドロ・アルモドバル、2016、
2016年02月19日/同05月08日/09月03日
*La propera pell(La próxima piel)「記憶の行方」
イサキ・ラクエスタ&イサ・カンポ、 2016、2016年04月29日 (N)
*La noche que mi madre mató a mi padre イネス・パリス、2016、
*Quatretondeta ポル・ロドリゲス、2016、2016年04月22日
*Gernika(ゲルニカGuernica)コルド・セラ、2016、2016年04月20日
*Toro キケ・マイジョ、2015、2016年04月14日
*La reina de España フェルナンド・トゥルエバ、2016、2016年02月28日
*La niña de tus ojos 「美しき虜」フェルナンド・トゥルエバ、1998、
2016年02月28日
*Las furias ミゲル・デル・アルコ、2016、2016年02月26日
*Anacleto:Agente secreto「SPY TIMEスパイ・タイム」
ハビエル・ルイス・カルデラ、 2015、2016年02月02日
*La novia パウラ・オルティス、2015、2016年01月05日
*Ocho apellidos catalanes 「オチョ・アペリードス・カタラネス」
エミリオ・マルティネス=ラサロ、2015、2015年12月09日 (N)
*A Monster Calls(Un monstruo viene a verme)「怪物はささやく」
フアン・アントニオ・バヨナ、2016、2014年03月17日/同12月13日/
2015年11月26日
*La academia de las musas 「ミューズ・アカデミー」ホセ・ルイス・ゲリン、
2015、2015年10月06日/同11月24日
*El Rey de La Habana 「ザ・キング・オブ・ハバナ」アグスティ・ビリャロンガ、
2015、2015年09月17日
*Ma ma 「あなたのママになるために」 フリオ・メデム、2015、2015年01月05日/
同09月04日
*Learning to Drive 「しあわせのまわり道」 イサベル・コイシェ、2014、
2014年08月13日/2015年08月29日
*Ahora o nunca 「やるなら今しかない」 マリア・リポル、2014、
2015年07月14日(N)
*Quijote, cabalgando por el cine 「キホーテ 映画に跨って」
(ドキュメンタリー) アスセン・マルチェナ&ハビエル・リオジョ、2007、
2015年07月04日
*Novio a la vista 「一見、恋人」 ルイス・ガルシア・ベルランガ、1954、
2015年06月21日
*Don Quijote de la Mancha 「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」
ラファエル・ヒル、1947、2015年06月19日
*La voz dormida 「スリーピング・ボイス~沈黙の叫び~」 ベニト・サンブラノ、
2011、2015年05月09日
*Tiempo sin aire アンドレス・ルケ&サムエル・マルティン・マテオス、2015、
2015年04月26日
*Los exiliados románticos ホナス・トゥルエバ、2015、2015年04月23日
*Asesinos inocentes ゴンサロ・ベンダラ、2015、2015年04月16日
*A cambio de nada ダニエル・グスマン、2015、2015年04月12日
*Nobody Wants the Night(Nadie quiere la noche)イサベル・コイシェ、2015、
*Marsella ベレン・マシアス、2014、2015年02月02日
*Paco de Lucia: la búsquedad 「パコ・デ・ルシア 灼熱のギタリスト」
クーロ・サンチェス・バレタ、 2014、2015年01月31日/同06月12日
*La minimas isras 「マーシュランド」 アルベルト・ロドリゲス、2014、
*Magical Girl 「マジカル・ガール」 カルロス・ベルムト、2014、
2015年01月21日
*Loreak(バスク語)「フラワーズ」 ジョン・ガラーニョ&ホセ・マリ・ゴエナガ、
2014、2014年09月22日/同11月09日/2015年01月16日/同09月09日
*80 egunean(バスク語)For 80 Day ジョン・ガラーニョ&ホセ・マリ・ゴエナガ、
2010、2015年01月16日/同09月09日
*Negociador ボルハ・コベアガ、2014、2015年01月11日
*Felice 140 グラシア・ケレヘタ、2015、2015年01月07日
*Regression アレハンドロ・アメナバル、2015、2015年01月03日
*Rastros de sándalo マリア・リポル、2014、2014年12月18日
*Fuego ルイス・マリアス、2014、2014年03月20日/同12月11日
*En tierra extraña(ドキュメンタリー) イシアル・ボリャイン、2014、
*Lejos del mar イマノル・ウリベ、2015、2014年11月30日
*Vivir es facil con los ojos cerrados(Living is Easy With Eyes Closed)
「「ぼくの戦争」を探して」 ダビ・トゥルエバ、2014、2014年01月30日/
*El Niño 「エル・ニーニョ」 ダニエル・モンソン、2014、
2014年09月20日/同11月03日/2015年01月15日
*Musarañas (Shrew's Nest)「トガリネズミの巣穴」
フアン・フェルナンド・アンドレス&エステバン・ロエル 2014、
2014年08月13日/同10月22日/2015年01月30日
*Messi 「メッシ」 アレックス・デ・ラ・イグレシア、2014、2014年07月03日/
同10月20日
*Las brujas de Zugarramurdi「スガラムルディの魔女」A・デ・ラ・イグレシア、
2013、2013年09月16日/2014年10月12日/同10月18日
*Schimbare アレックス・サンパジョ、2014、2014年08月18日
*Todos están muertos(They Are All Dead) ベアトリス・サンチス、2014、
2014年08月18日/ 2015年01月30日
*Another Me(Mi otro yo)イサベル・コイシェ、2013、2014年07月27日
*Malas temporadas 「不遇」マヌエル・マルティン・クエンカ、2005、
*La luz con el tiempo (プラテーロと私)アントニオ・ゴンサロ、2015、
2014年06月19日
*Stockholm ロドリゴ・ソロゴイェン 2013、2014年06月17日
*Hermosa juventud(Beautiful Youth) ハイメ・ロサーレス、2014、
2014年05月04日/同05月26日/同06月26日
*Pájaros de papel「ペーパーバード幸せは翼にのって」 エミリオ・アラゴン、
2010、 2014年05月17日
*A Night in Old Mexico(Una noche en el viejo México)エミリオ・アラゴン、
2013、 2014年05月17日
*Carmina y amén パコ・レオン、2014、2014年04月13日
*Anochece en la India チェマ・ロドリゲス、2014、2014年04月11日/
2015年02月07日
*10,000 KM カルロス・マルケス=マルセ、2014、2014年04月11日/2015年01月30日
*Ocho apellidos vascos エミリオ・マルティネス=ラサロ、2014、2015年01月28日、
2014年05月13日/同03月27日
*La caja 507(Box 507)「貸し金庫507」 エンリケ・ウルビス、2002、
*Los santos inocentes(The Holy Innocents)「無垢なる聖者」マリオ・カムス、
1984、 2014年03月10日/同03月11日
*15 años y un día(15 Years and One Day)グラシア・ケレヘタ、2013、
2014年01月26日/同02月10日
*Alácran enamorado(Scorpion in Love) サンティアゴ・サンノウ、2013、
2014年02月02日
*La herida(Wounded) フェルナンド・フランコ、2013、2013年11月27日/
2014年01月31日
*Caníbal マヌエル・マルティン・クエンカ、2013、2013年09月08日/2014年01月31日
*La gran familia española ダニエル・サンチェス・アレバロ、2013、
2014年01月27日
*Món petit(カタルーニャ語)Mundo pequeño マルセル・バレーナ、2013、
2014年01月19日
*El apóstol 「使徒」(アニメーション) フェルナンド・コルティソ
2013年12月27日
*El método(The Method) マルセロ・ピニェエロ、2005、2013年12月19日
*La soledad 「ソリチュード:孤独のかけら」 ハイメ・ロサーレス、2007、
2013年11月08日
*El artista y la modelo 「ふたりのアトリエ~ある彫刻家とモデル」
フェルナンド・トゥルエバ、2012、2013年10月31日
*I'm So Excited ! (Los amantes pasajeros)「アイム・ソー・エキサイテッド!」
ペドロ・アルモドバル、2013、2013年09月21日
*Brancanieves「ブランカニエベス」(無声、モノクロ)パブロ・ベルヘル、2012、
2013年08月18日/同09月18日/同09月21日
*Zipi y Zape y el club de la canica オスカル・サントス、2013、
2013年09月14日
*Tapas 「タパス」ホセ・コルバチョ&フアン・クルス、2005、2013年09月08日
*Historia de mi muerte(カタルーニャ語Historia de la meva mort)
アルベルト・セラ、 2013、2013年08月25日
★以上は、2013年8月から2020年9月までにアップしたものです。
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