第34回ゴヤ賞2020授賞式*結果発表 ⑮ ― 2020年01月26日 18:33
アルモドバルの「Dolor y gloria」が作品・監督・脚本などを受賞
★今年はほぼ80%くらいの確率で予想が当たりました。メインは「Dolor y gloria」が独占の形でしたが、作品賞にノミネーションされながら無冠という作品はありませんでした。バスクの3人共同監督の「La trinchera infinita」を推す評論家もおりましたが、結果は以下の通りです。まだガラ全体のビデオを見ておりませんので、トリビアは後日落穂ひろいのかたちでアップいたします。以下は受賞者の結果のみアップしておきます。
(スピーチに立つ、スペイン映画アカデミー会長マリアノ・バロッソ)
(総合司会者のシルビア・アブリルとアンドレウ・ブエナフエンテ夫婦)
◎作品賞(作品賞のみ5ノミネート)
「Dolor y gloria」製作 El Primer Deseo A.I.E. / El Deseo D.A.S.L.U.
「Intemperie」
「La trinchera infinita」
「Lo que arde」(『ファイアー・ウィル・カム』)
「Mientras dure la guerra」(『戦争のさなかで』)
(作品賞初受賞と聞いて驚くが、登壇した製作者エステル・ガルシア、監督、
右端アグスティン・アルモドバル、背後にプレゼンターのホセ・コロナドとマリサ・パレデス)
(左から、プレゼンターのマリサ・パレデス、エステル・ガルシア、監督、
アグスティン・アルモドバル)
◎監督賞
ペドロ・アルモドバル(「Dolor y gloria」)
アイトル・アレギ、ジョン・ガラーニョ、ホセ・マリ・ゴエナガ(「La trinchera infinita」)
オリベル・ラシェ(『ファイアー・ウィル・カム』)
アレハンドロ・アメナバル(『戦争のさなかで』)
(ゴヤ胸像を手にするのは『ボルベール<帰郷>』以来13年ぶり、プレゼンターは
アンヘラ・モリーナとペネロペ・クルス)
◎新人監督賞
ベレン・フネス(「La hija de un ladrón」)
サルバドール・シモー(「Buñuel en el laberinto de las tortugas」)
ガルデル・ガステル=ウルティア (「El hoyo」)
アリッツ・モレノ(「Ventajas de viajar en tren」『列車旅行のすすめ』)
(第7回フェロス賞に続いて受賞したベレン・フネス)
◎オリジナル脚本賞
ペドロ・アルモドバル(「Dolor y gloria」)
ダビ・デソラ&ペドロ・リベロ(「El hoyo」)
ホセ・マリ・ゴエナガ&ルイソ・ベルデホ(「La trinchera infinita」)
アレハンドロ・アメナバル&アレハンドロ・エルナンデス(『戦争のさなかで』)
◎脚色賞
ベニト・サンブラノ、ダニエル・レモン、パブロ・レモン(「Intemperie」監督サンブラノ)
エリヒオ・モンテロ&サルバドール・シモー(「Buñuel en el laberinto de las tortugas」)
イサベル・ペーニャ&ロドリゴ・ソロゴジェン(「Madre」監督ロドリゴ・ソロゴジェン)
ハビエル・グジョン(『列車旅行のすすめ』)
(レモン兄弟とベニト・サンブラノ右端)
◎オリジナル作曲賞
アルベルト・イグレシアス(「Dolor y gloria」)
アルトゥーロ・カルデルス(「Buñuel en el laberinto de las tortugas」)
パスカル・ゲーニュ(「La trinchera infinita」)
アレハンドロ・アメナバル(『戦争のさなかで』)
(2012年の『私が、生きる肌』以来だが11個目となるゴヤ胸像、アルベルト・イグレシアス)
◎オリジナル歌曲賞
「Intemperie」ハビエル・ルイバル(「Intemperie」)
「Invisible」カロリネ・ペルネル、Jussi Llmari Karvinen、Justin Tranter(「Klaus」)
「Allli en la arena」トニ・M.ミル(「La inocencia」監督パロマ・フアネス)
「Nana de las dos lunas」セリヒオ・デ・ラ・プエンテ(「La noche de las dos lunas」)
◎主演男優賞
アントニオ・バンデラス(「Dolor y gloria」)
アントニオ・デ・ラ・トーレ(「La trinchera infinita」)
カラ・エレハルデ(『戦争のさなかで』)
ルイス・トサール(「Quien a hierro mata」)
◎主演女優賞
ベレン・クエスタ(「La trinchera infinita」)
ペネロペ・クルス(「Dolor y gloria」)
グレタ・フェルナンデス(「La hija de un ladrón」)
マルタ・ニエト(「Madre」)監督ロドリゴ・ソロゴジェン
(フェロス賞に続いての受賞)
◎助演男優賞
エドゥアルド・フェルナンデス(『戦争のさなかで』)
アシエル・エチェアンディア(「Dolor y gloria」)
レオナルド・スバラグリア(「Dolor y gloria」)
ルイス・カジェホ(「Intemperie」)
(欠席のためアメナバル監督が受け取った)
◎助演女優賞
フリエタ・セラノ(「Dolor y gloria」)
モナ・マルティネス(「Adiós」監督パコ・カベサス)
ナタリア・デ・モリーナ(「Adiós」)
ナタリエ・ポサ(『戦争のさなかで』)
◎新人男優賞
エンリク・アウケル(「Quien a hierro mata」)
ナチョ・サンチェス(「Diecisiete」『SEVENTEENセブンティーン』Netflix)
監督ダニエル・サンチェス・アレバロ
ビセンテ・ベルガラ(「La trinchera infinita」)
サンティ・プレゴ(『戦争のさなかで』)
(フェロス賞、ガウディ賞と続くのはあまり例がないホールインワン)
◎新人女優賞
ベネディクタ・サンチェス(『ファイアー・ウィル・カム』)
ピラール・ゴメス(「Adiós」)
カルメ・アルファト(「La inocencia」監督ルシア・アレマニー)
アイノア・サンタマリア(『戦争のさなかで』)
(84歳新人賞は初。両親、オーデションにつきそってくれた娘、勿論監督や仲間に感謝の辞)
◎プロダクション賞
カルラ・ぺレス・デ・アルベニス(『戦争のさなかで』)
トニ・ノベリャ(「Dolor y gloria」)
マノロ・リモン(「Intemperie」)
アンデル・システィアガ(「La trinchera infinita」)
(プレゼンターはシルビア・アブリル)
◎撮影賞
マウロ・エルセ(『ファイアー・ウィル・カム』)
ホセ・ルイス・アルカイネ(「Dolor y gloria」)
ハビ・アギレ・エラウソ(「La trinchera infinita」)
アレックス・カタラン(『戦争のさなかで』)
(フェロス賞に続いて受賞、下馬評通りでした)
◎編集賞
テレサ・フォント(「Dolor y gloria」)
ラウレント・ドゥフレチェ&ラウル・ロペス(「La trinchera infinita」)
アルベルト・デル・カンポ(「Madre」)
カロリナ・マルティネス・ウルビナ(『戦争のさなかで』)
(プレゼンターはベレン・ルエダ)
◎美術賞
フアン・ペドロ・デ・ガスパー(『戦争のさなかで』)
アンション(アンチョン)・ゴメス(「Dolor y gloria」)
ペペ・ドミンゲス(「La trinchera infinita」)
ミケル・セラーノ(『列車旅行のすすめ』)
◎衣装デザイン賞
ソニア・グランデ(『戦争のさなかで』)
パオラ・トレス(「Dolor y gloria」)
ロウルデス・フエンテス&サイオア・ララ(「La trinchera infinita」)
アルベルト・バルカルセル(「Paradise Hills」監督アリス・Waddington)
(プレゼンターはカルロス・バルデム)
◎メイク&ヘアー賞
アナ・ロペス⋍プイグセルベル、ベレン・ロペス・プイグセルベル、ナチョ・ディアス
(『戦争のさなかで』)
アナ・ロサノ、セルヒオ・ぺレス・ベルベル、モンセ・リベ(「Dolor y gloria」)
ヨランダ・ピニャ、フェリックス・テレノ、ナチョ・ディアス(「La trinchera infinita」)
カルメレ・ソレル&オルガ・クルス(『列車旅行のすすめ』)
◎録音賞
イニャーキ・ディエス、サンティ・サルバドール、アラスネ・アメストイ、
ナチョ・ロジョ・ビリャノバ (「La trinchera infinita」)
セルヒオ・ブルマン、ペラヨ・グティエレス、マルク・オルツ(「Dolor y gloria」)
アイトル・べレンゲル&ガブリエル・グティエレス(『戦争のさなかで』)
ダビ・マチャード、ガブリエル・グティエレス、ヤスミナ・プラデラス
(「Quien a hierro mata」)
◎特殊効果賞
「El hoyo」
「La trinchera infinita」
『戦争のさなかで』
「Perdiendo el Este」
(マリオ・カンポイとイニャーキ・マダリアガ)
◎アニメーション賞
「Buñuel en el laberinto de las tortugas」監督サルバドール・シモー
「Elcanoy Magallanes: la primera vuelta al mundo」監督アンヘル・アロンソ
「Klaus」監督セルヒオ・パブロス
(左から製作者、アレックス・セルバンテス、ホセ・マリア・フェルナンデス・デ・ベガ、
マヌエル・クリストバル)
◎ドキュメンタリー賞
「Ara Malikian una vida entre las cuerdas」監督ナタ・モレノ
「Aute retrato」監督ガイスカ・ウレスティ
「El cuadro」監督アンドレス・サンス
「Historias de nuestro cine」監督アナ・ぺレス⋍ロレンテ&アントニオ・レシネス
(アラ・マルキアンとナタ・モレノ監督)
◎イベロアメリカ映画賞
「La odisea de los giles」監督セバスティアン・ボレンステイン(アルゼンチン)
「Araña」『蜘蛛』監督アンドレス・ウッド(チリ)
「El despertar de las hormigas」監督アントネジャ・スダサシ(コスタリカ)
「Monos」『猿』監督アレハンドロ・ランデス(コロンビア)
(現地入りした3人のスタッフ)
◎ヨーロッパ映画賞
「Les Misérabbles」『レ・ミゼラブル』 監督ラジ・リ(フランス)
「Border」『ボーダー 二つの世界』 監督アリ・アバッシ(スウェーデン)
「Portrait of a Lady on Fire」 監督セリーヌ・シアマ(フランス)
「Yesterday」 監督ダニー-・ボイル(イギリス)
◎短編映画賞
「Suc de Sindria」監督イレネ・モライ
「El nadador」
「Foreigner」
「Maras」
「Xiao Xian」
(イレネ・モライ監督と同伴した女優のエレナ・マルティン)
◎短編ドキュメンタリー賞
「Nuestra vida como niños refugiados en Europa」
フアン・アントニオ・モレノ、シルビア・ベネガス
「2001 destellos en la oscuridad」
「El infierno」
「El sueño europeo: Serbia」
(フアン・アントニオ・モレノ、シルビア・ベネガス)
◎短編アニメーション賞
「Madrid 2120」ホセ・ルイス・キロス、パコ・サエス、ニコラス・Matji
「El árbol de las almas perdidad」
「Homomaquia」
「Muedra」
★ゴヤ栄誉賞受賞者ペパ・フロレス<マリソル>の出席はなく、3人の娘セリア・フロレス、タマラ・ガデス、マリア・エステべがトロフィーを受取りました。スペインの歌姫アマイアが「Canción de Marisol」を詠唱しました。
(左から、セリア、タマラ、マリアの3人娘)
(「Canción de Marisol」を歌うアマイア)
(マリソルの映像をバックに熱唱するアマイア)
★以上が受賞結果でした。赤絨毯でフォトコールされたシネアスト・リストは次回に回します。
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