ドナルド・サザーランドにドノスティア賞*サンセバスチャン映画祭2019 ㉙2019年10月05日 16:27

     エレガントな身なりで現地入りした栄誉賞受賞者ドナルド・サザーランド

        

        
    

        (飄々と、しかし貫禄の受賞者ドナルド・サザーランド)

 

926日、映画祭も終了した後のアップとなりましたが、ドナルド・サザーランドの栄誉賞ドノスティア賞の授賞式がクルサール・ホールで行われました。待ち構えていたファンのサインや自撮りにも気軽に応じていた御年84歳(1935年生れ)のベテラン俳優でした。受賞発表の際に既にキャリア&フィルモグラフィーの紹介をしております。カナダ出身ですが主に米国映画界で活躍、およそ200作に出演と聞けば、彼が映画史に残した影響の大きさに驚く。しかし、米アカデミーは彼にオスカー像を渡さなかった。その「不正」を正そうと決心したのか、やっと2年前にアカデミー栄誉賞を授与したのでした。

 

       

   (総ディレクターのホセ・ルイス・レボルディノスからトロフィーを受け取る受賞者)

 

★エレガントなジャケットでフォトコールに姿を見せたサザーランドは、エル・パイス紙のインタビューに「私はまだ引退できません、何しろ口を開けて食物を待っている家族がいるから」と応じている。というわけで、ジュゼッペ・カポトンディ監督の最新作スリラーThe burnt orange heresyに出演、アートの世界から自ら身を引いた画家に命を吹き込んだ。本作はサンセバスチャン映画祭でドノスティア賞授賞式後に上映されました。

 

        

    (杖に助けられてフォトコールに現れたドナルド・サザーランド、926日)

 

★「お気に入りの監督は?」という質問には、「好きな監督はおりません。それはまるで5人の子供の中から選ぶように言われているようなものです。どの子も大好きだし、映画を一緒に作った監督も出来上がった作品もすべて同じように大好きです。そうですね、フェデリコ・フェリーニとの仕事は良かった」と99点の答えでした。サザーランドには同じ道を選んだキーファー・サザーランドを含めて5人の子供がいる。フェデリコ・フェリーニとの仕事とは『カサノバ』76)でジャコモ・カサノバを演じた。

 

★サザーランドが今一番気がかりな政治的関心は加速する気候変動ということです。「私には子供も孫もいますが、彼らが生きていけない世界を残そうとしています。250万種の鳥類が消滅し、中国では昆虫の不足により植物の花を受粉させることができず、自ら行わねばならなくなっている。これが私たちの望む世界ですか。気候変動に対して国連が行っていることは、まるでガラクタです」。経済発展は必要ですが、生態系を破壊しては元も子もないということです。我が国も以前より後ろ向きなのが気がかりです。

   

キャリア&フィルモグラフィーの紹介は、コチラ20190902