カルラ・シモンの第2作「Alcarras」*ベルリン映画祭20192019年02月24日 17:37

  制作会社Avalon PC がベルリナーレ共同製作マーケットのEurimages de Desarrollo賞受賞

 

    

★第16回「ベルリナーレ共同製作マーケット」でカルラ・シモンの第2作目Alcarrasを製作するアバロン Avalon PC Eurimages de Desarrollo を受賞しました(副賞20,000ユーロ)。第16回というわけで結構歴史があるようですが、今回初めて知りました。Eurimages は映画産業に携わるヨーロッパ諸国の共同製作、配給、上映のための欧州評議会(1949年設立の国際機関)基金です。受賞者アバロンPCは、直近のではシモン監督の『悲しみに、こんにちは』17)、カルロス・ベルムトの『マジカル・ガール』13)、アレックス・デ・ラ・イグレシアの『メッシ』Netflix配信や海外作品、例えばカンヌ映画祭のグランプリ受賞作品ロバン・カンピヨのBPMビート・パー・ミニット』やパルム・ドールを受賞したリューベン・オストルンドの『ザ・スクエア思いやりの聖域』などにも共同製作しており、スペインでは老舗の制作会社です。

  

   

  (『悲しみに、こんにちは』の監督と製作者バレリー・デルピエール、ベルリン映画祭2017

      

★カルラ・シモンは、前作『悲しみに、こんにちは』の成功後、新作「Alcarras」の資金作りに奔走していたが、アバロンPCが前作同様手掛けることになった。新作は201811TorinoFilmLab トリノフィルムラボ・フェスティバルの ScriptLabtima プログラム最優秀プロジェクトに選ばれている(副賞8,000ユーロ)。更にカンヌ映画祭の「シネフォンダシオン部門」にも選ばれ、10月から4ヵ月間、脚本完成のための専門的な助言を受けられる予定。下の写真は前作のエグゼクティブ・プロデューサーだったマリア・サモラ

 

                

                      (カルラ・シモンと製作者のマリア・サモラ)

 

★どんなストーリーかというと、2008年真夏、カタルーニャ西部リェイダ(西語レリダ)のアルカラスの小さな村は、あたり一面に桃畑が広がっている。ちょうど桃の収穫の季節で、ソレの家族も揃って今年が最後となる取り入れに専念している。祖父が無口になっていたが誰も本当のことは分からなかった。祖父母、伯父伯母、従兄弟、甥姪たちが混乱に陥る一族の姿を、子供や若者たちの目をとして描いている。

    

       

                (収穫した桃を食べる新作の出演者一同)

 

★シモン監督の祖父母は2人の息子とカタルーニャの果樹園で桃を育てていた。その土地は監督にとって第二の故郷と言うべきところで、クリスマスや夏季休暇はそこで過ごした。10年ほど前、大農場ビジネスが進出して、桃畑の80%を失った。前作同様自伝的な要素が土台となっているようです。エキストラを含めてキャストはオール土地のアマチュアが演じている由。脚本は監督とArnau Vilaró アルナウ・ビラロとの共同執筆、まだIMDbにアップされていませんので詳細はこれからです。