是枝監督、涙のドノスティア賞授賞式*サンセバスチャン映画祭2018 ㉓2018年09月27日 13:10

           アジアで初めての受賞者―樹木希林さんを忍んで涙のスピーチ

 

     

923日、是枝裕和監督のドノスティア賞授賞式がビクトリア・エウヘニア劇場で行われました。日本初どころかアジア初の受賞者です。バスク語のドノスティアはサンセバスチャンのことで、SSIFFが選ぶ映画栄誉賞・功労賞になります。生涯功労賞と紹介されていますが、現役バリバリのシネアストが貰うことが多い。ドノスティア賞は1986年の第34回から始まり、第1回受賞者はグレゴリー・ペック、今年の是枝裕和、ダニー・デヴィートジュディ・デンチ3人を含めて、受賞者の合計は64人になりますが、うち鬼籍入りした人は初期の十数人で、他は活躍中です。現役を退いた功成り名遂げた人が貰う賞ではない。是枝監督も受賞スピーチで「もう20年くらいは映画を撮りたい」と仰っていましたが、20年と言わずにファミリー映画だけでなく、コメディ、ホラーなど世界に発信してください。

 

    

           (涙、涙の是枝監督、右はティエリー・フレモー)

 

★授賞式会場は、メインのクルサールとは別のビクトリア・エウヘニア劇場で行なわれました。本映画祭の総ディレクターであるホセ・ルイス・レボルディノスから監督紹介があった後、プレゼンターのティエリー・フレモー(カンヌ映画祭総ディレクター)がスペイン語で是枝映画の魅力を語った。レボルディノス氏に「コレエダサーン」と呼ばれて登場した監督にトロフィーを渡したのは、なんとフレモー氏ではなく、レボルディノス氏でした。

 

     

   (トロフィーを手にしているのがレボルディノス氏、中央がフレモー氏)

 

★スタンディングオベーションになる前からもう目が潤んでいて、これはやばいと思いました。その前に是枝映画のダイジェスト版が流れて樹木希林さんの映像がたくさん流れたからでした。スピーチができないほど涙が止まらなかった受賞者は過去にいなかったのではないでしょうか。最後にリリー・フランキーさんが白いハンカチを持って現れましたが、そのときはさすがに涙は乾いていました(笑)。ふつう授賞式はトータルで10分程度ですが、今回は30分ぐらいかかったのも異例なことでした(是枝監督は日本語で、スペイン語の同時通訳)。

 

     

               (ティエリー・フレモーと並んで)

 

★何を語ったかは映画サイトでどうぞ。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://aribaba39.asablo.jp/blog/2018/09/27/8965663/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。