オープニング・ガラ情報*サンセバスチャン映画祭2018 ㉒ ― 2018年09月23日 18:08
9月21日、ベレン・クエスタの司会で開幕しました

(映画祭メイン会場クルサール国際会議場)
★第66回サンセバスチャン映画祭2018が開幕しました。参加者の現地入りを待ち構えていたファンは、スマホでカシャカシャ。カンヌ映画祭は今年から赤絨毯に登場するシネアストたちとの自撮りを禁止しましたが、サンセバスチャンはオーケーです。ファンの要望に応えて握手やサイン、自撮り姿もあちこちで見られました。やはり若い女性がイケメン男優をお目当てに前列に陣取っているので賑やかです。
★場慣れしているはずの是枝裕和監督も単独のせいかシャイなのか、ファンの歓迎には控えめでした。『万引き家族』は合計5回上映されるなど人気のほどが分かります。第2回目23日にビクトリア・エウヘニア劇場で上映された後に、ドノスティア賞が授与される予定です。
★映画祭事務局が用意した開幕式当日の公式サイトのなかに、この夏7月17日鬼籍入りしたイボンヌ・ブレイクスペイン映画アカデミー名誉会長への哀悼と功績を讃えたビデオがありました。なりてのなかった会長職を引き受け、その激務の中で倒れたシネアストでした。
★オープニング・ガラ本番は、若手女優ベレン・クエスタの総合司会で、ほかベテランのカジェタナ・ギジェン・クエルボもアシスト、映画祭総ディレクター、ホセ・ルイス・レボルディノスのもと映画祭事務局の裏方としても重責を担っているナゴレ・アランブルがバスクを代表して進行役を務めました。ベレン・クエスタは『ホーリー・キャンプ』や『KIKI~恋のトライ&エラー~』、ナゴレ・アランブルは『フラワーズ』で既に当ブログに登場、カジェタナ・ギジェン・クエルボはご紹介するまでもありません。


(ベレン・クエスタとナゴレ・アランブル)

(カジェタナ・ギジェン・クエルボ)
★オープニング作品「El amor menos pensado」のフアン・ベラ監督以下リカルド・ダリン、メルセデス・モランほかスタッフ、セクション・オフィシアルの審査委員長アレクサンダー・ペイン以下審査員一同も登壇して、それぞれ短いスピーチをしました。ホライズンズ・ラティノの紹介は、オープニング作品に選ばれた「Las herederas」のパラグアイの監督マルセロ・マルティネシが登壇しました。

(挨拶のスピーチをするリカルド・ダリン、後方が共演のメルセデス・モラン、他)

(セクション・オフィシアル審査委員長アレクサンダー・ペイン)

(なんといっても人気の高い審査員の一人ロッシー・デ・パルマ)

(ホライズンズ・ラティノ部門を代表して登壇したマルセロ・マルティネシ監督)
★最初のドノスティア賞のトロフィーを手にしたダニー・デヴィートは、「今宵、クルサールの大舞台に登壇できて感激で興奮しています」と涙目で挨拶、プレゼンターのフアン・アントニオ・バヨナとハグしておりました。小柄なJ.A.バヨナが膝をまげておりましたから、公式な身長よりも更に低くなったようでした。2分も満たないスピーチも好感され、会場からスタンディング・オベーションを受けておりました。本当に素敵な男性です。インタビューでは故国の大統領について危惧しておりましたが、それは別の話です。


(ドノスティア賞一番手ダニー・デヴィートとフアン・アントニオ・バヨナ)
★ダニー・デヴィートがボイスを担当する、カレイ・カークパトリックの「Smollfoot」(スペイン語字幕)はメイン会場(22:00~)で上映されました。本作は23日(12:00)にバスク語字幕で、同日(17:00)ベロドロモ・アントニオ・エロルサではスペイン語吹替で、都合3回上映される予定。

(ファンの歓声に応えるダニー、ボタンが1個ぐらい掛け違っていても気にしません)
◎関連記事(管理人覚え)
* 故イボンヌ・ブレイクの記事は、コチラ⇒2018年07月20日
*「El amor menos pensado」の紹介記事は、コチラ⇒2018年08月30日
* ダニー・デヴィートの紹介記事は、コチラ⇒2018年08月14日
*「Las herederas」の紹介記事は、コチラ⇒2018年02月16日
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