第20回マラガ映画祭が開幕*オープニングは『クローズド・バル』2017年03月21日 14:28

    最新のサプライズはアントニオ・バンデラスに「名誉金のビスナガ賞」授与

 

★特別賞のうち銀のビスナガ「シウダ・デル・パライソ」賞の紹介が残っておりますが(受賞者はマラゲーニャ女優フィオレリャ・ファルトヤノ)、もたもたしているうちに開幕してしまいました。1週間ほど前に「アントニオ・バンデラス名誉金のビスナガ賞授与」のニュースが飛び込んできました。レトロスペクティブ賞の他にこんな賞あったかしらね。バンデラスはマラガ出身、20代初めに故郷を後にしてからも、第1回映画祭からずっと名誉総裁みたいに本映画祭に尽力してきた。マラガ市の名士、名誉市民でもあるから誰も異存はない。ゴヤ賞2015の栄誉賞受賞のときほどは驚かないでしょう。メインディッシュの授賞式は閉会式とアナウンスされました。離婚後さっそくマラガに新居を購入するなど生れ故郷に軸足を移してきています。

バンデラスのキャリア紹介記事は、コチラ2014621

バンデラスのゴヤ賞栄誉賞の主な記事は、コチラ2014115

 

(バンデラス)

   

   

        マラガ映画祭はスペイン映画祭ではなくイベロアメリカ映画祭?

 

★大西洋を挟んでイベリア半島と中南米大陸が一つになったマラガ映画祭のオープニング作品は、コンペ外のアレックス・デ・ラ・イグレシア『クローズド・バル 街角の狙撃手と8人の標的』、監督以下スタッフやキャストが現地入りしてファンの期待に応えました(日本でも325日から2週間限定で公開されます)。今年からラテンアメリカ映画の質向上を願って、二つに分かれていたオフィシャル・セクションの垣根が取り払われました。正式出品23作のうち、コンペティションは17作、スペイン側が9作、ラテンアメリカ側が8作、コンペ外が6作です。

 

 

(左から、ハイメ・オルドーネス、セクン・デ・ラ・ロサ、監督、ブランカ・スアレス、

 カルメン・マチ、マリオ・カサス、マラガ映画祭2017にて)

  

★審査委員長にエミリオ・マルティネス=ラサロ、以下パブロ・ベルヘル監督(1963年ビルバオ、『ブランカニエベス』)、マリア・ボトー(アルゼンチン出身のスペイン女優)、イバン・ヒロウド・ガラテ19942010までハバナ映画祭ディレクター)、エレナ・ルイス1997年バルセロナのカルドナ、編集者)、アレハンドラTrolles1974モンテビデオ、ウルグアイのプロデューサー)の6名です。

 

★イスラエル・アドリアン・カエタノの『キリング・ファミリー 殺し合う一家』も上映されました。主役のレオナルド・スバラグリアのマラガ賞授与式も済んだようです(18日、上映は19日でした)。プレゼンターは母親で女優のロクサナ・ラドンがアルゼンチンからはるばる息子のために馳せつけました。他に「キリング・ファミリー」のダニエル・エンドレル、同じくオフィシャル・セクションにノミネートされているマルティン・オダラのスリラーNieves negraの面々も登壇して、涙、なみだの授賞式だったようです。エンドレルは監督でもあり、今回El candidatoがノミネーションされている。授賞式の行われるセルバンテス劇場はどうやらアルゼンチン一色だったようです。Nieves negra」の主役はリカルド・ダリンとスバラグリア、仲の悪い兄弟に扮する。マラガ賞受賞者は海沿いの遊歩道に記念碑を建ててもらえる。写真下は記念碑の前でカメラにおさまるスバラグリア。

 

   

           (左側が母親ロクサナ・ラドン、トロフィーを手に喜びのスバラグリア)

 

     

 (自身の記念碑の前で、レオナルド・スバラグリア)

 

★翌日19日は、シルヴィ・インベールのリカルド・フランコ賞授賞式、20日は『ベルエポック』が「金の映画」に選ばれたフェルナンド・トゥルエバの授賞式がありました。

 

      

                                                 (シルヴィ・インベール)

 

 

      (フェルナンド・トゥルエバ)


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