ダニ・ロビラ、3連続でゴヤ賞ガラの総合司会者に*ゴヤ賞2017 ② ― 2016年11月21日 12:28
ソーシャルネット上での侮蔑的ツイートにもメゲず3連続オファーを受諾

(ダニ・ロビラ、ゴヤ賞2016授賞式にて)
★「ゴヤ賞の司会者なんて誰もやりたくないよ。ややこしいばかりで厄介な仕事だから」と受諾の弁。労力とペイが釣り合わないし、仕事も中断せざるをえない。上手くやって当たり前、失敗すれば矢面に立たされる。綺羅星のごとく並ぶ先輩たち全部を満足させることは至難の業です。「お金に見合う仕事じゃないが、これも芸を磨くための挑戦だと思っている」「僕は臆病でオバカさんだから断れないんだ」と語っている。昨年は放映中からツイッターたちのダニ・ロビラに対する批判、非難の石礫が飛んだ。なかには侮辱的な内容もあって、翌日には「私にとって総合司会をしたことはなんの価値もないこと」と逆ツイートした。だから今年はオファーがあっても引き受けないと予想していましたが、異例の3年連続を引き受けました。
★不況が長引き失業中の若者の不満に拍車がかかり、政治の混乱がより身近なセレブたちに向かうのは仕方ないのかもしれない。ダニ・ロビラ(1980年マラガ)は、最近10年間(2005~15)で興行成績ナンバーワンの“Ocho apellidos vascos”の主役を演じ、一躍、檜舞台に躍りでたシンデレラ・ボーイ。国内55,379,625ユーロは、今後も抜かれることはないと言われています。続編“Ocho apellidos catalanes”も31,526,477€で第3位、第2位は『インポッシブル』の42,408,547€でした。以下ベストテン入りは、4位『永遠のこどもたち』、5位『アレクサンドリア』、6位『トレンテ4』、『タデオ・ジョーンズの冒険』、『アラトリステ』、『エル・ニーニョ』、『プリズン211』(13,145,423€)の順でした。“Ocho apellidos vascos”の4人組が俳優ベストフォー、ベストワンはクララ・ラゴ、以下カルメン・マチ、ダニ・ロビラ、カラ・エレハルデの順でした。

(“Ocho apellidos vascos”お馴染みの出演者たち)
★ダニ・ロビラの最新作は、マルセル・バレナの“100 metros” が公開されたばかり(11月4日)。トライアスロン選手ラモン・アロージョの伝記映画、2004年32歳のとき多発性硬化症と診断され、100メートル走ることはおろか歩くこともできなくなるだろうと宣告されたが、体育教師だった義父の助力で9年後の2013年、見事奇跡の復活を果たしたラモンの実話に基づいている。義父にカラ・エレハルデ(1960年ギプスコア)、ロビラはここでもエレハルデの娘婿役、彼が脚本を渡して出演を勧めたようです。他にもライバルが何人もいて尻込みしていたダニを、「君ならやれる」と励ましたのがエレハルデだったと語っている。妻役アレクサンドラ・ヒメネスは、パコ・レオンのコメディ『KIKI~愛のトライ&エラー』(ラテンビート2016)に出演していた。

(ラモン役のロビラ、妻を演じたアレクサンドラ・ヒメネス)
★第31回ゴヤ賞2017の授賞式は、エミリアノ・オテギのプロダクションとフアン・ルイス・イボラの演出で2月4日に開催される。
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