サンセバスチャン映画祭2015*9月18日開幕 ① ― 2015年06月12日 21:15
今年は日本のインディペンデント映画の特集が組まれています
★第63回を迎えるサンセバスチャン映画祭もいよいよ動き始めました。毎年5月に入ると大枠が発表になります。今年のオフィシャル・セレクションのポスターは前年の地味なモノトーンとは打って変わって色鮮やか。当映画祭ディレクター、ホセ・ルイス・レボルディノスによれば「奇妙なモンスター」、頭のてっぺんからひと粒の真珠を指で摘んだ手がのびて、二つの目の上に落としている。よく分からないが「作り手と受け手の共生へのオマージュ」だそうです。観客の話題になるのは確かでしょう。去年はシンプルなのが気に入ったと述べていたレボルディノスだが、今年のポスターも関係者一同とても気に入っているそうです。

(ポスターを背にしたJ.L.レボルディノス、右はニューディレクターズ部門のポスター)

(昨年の第62回サンセバスチャン映画祭コンペティション他のポスター)
★当映画祭は、大きく分けて6部門に分かれている。オフィシャル・セレクション、ニューディレクターズ、ホライズンズ・ラティノ、パールズ、サバルテギ、料理シネマ。サバルテギZabaltegiはバスク語で「自由」という意味で、それこそ言語やジャンルを問わず約30作品ぐらいが上映される。その他、賞に絡まない「メイド・イン・スペイン」部門があり、最近1年間の話題作が上映されるから、纏めてスペイン映画の良作が楽しめる。さらに監督特集が組まれ、今年はメリアン・C・クーパー(1893~1973)などが選ばれ、彼の代表作『キングコング』(1933)が上映されるという。また2000年から2015年にかけて製作された日本のインディペンデント映画の特集が組まれています。

(サバルテギ部門のポスター)
★審査員メンバーは未発表だが、金貝賞Concha de Oro以下、合計6賞の選出をする。基本的にはカンヌ映画祭と同じように「1作につき1賞」ですが、例外的に昨年の“Magical Girl”のように金貝賞と銀貝賞(監督賞)のダブル受賞もある。
*金貝賞(作品賞として製作者に与えられ、金賞はこれ一つ)
*銀貝賞として、監督賞/ 女優賞/ 男優賞 の3賞
*審査員賞として、撮影賞/ 脚本賞 の2賞
★グッドニュースは、何でも削減削減の時代風潮のなか、EU欧州連合からの助成金が34,000から100,000ユーロに増額されたこと。既に公式コンペティションも6作ほど決定しているそうで、なかには昨年の『フラワーズ』のようなバスク語の映画もあるそうです。
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